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タクシー運転手の思ったことをカキコしていきます。また、投資に応用できる情報もあれば掲載していきたいとおもいます。
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お久しぶりです。運ちゃんです。

最近は少子高齢化が叫ばれて、早急な対策が求められているそうですね。
タクシー運転手やってますと、お客さん同士の色々な本音を話しているのを耳にしますが、今回は若い女性の話です。

女性A「B子のところは、子供どうするの?私のところは旦那が欲しがっているんだけど、私はちょっとね。」

女性B「私は子供がいてもいいと思っているんだけどさ、仕事が今あるでしょ。」

女性A「でも、今って産休取れるでしょ。それとも、カムバックできないから?」

女性B「いや、うちの会社は大丈夫。ちゃんと元の仕事に復帰させてくれる制度があるしね。」

女性A「へぇー、そうなんだ。今いろいろと育児支援やっている会社多いよね。じゃ、産んだらいいんじゃない?」

女性B「だけど、問題はハンデが無くても、子供を生むために仕事を中断したくないわけ。今の営業の仕事で、時間を空けてしまうことが嫌なのよね。だから、金銭的な負担がなかったとしても、ちょっと産む気がないわね。」

女性A「確かに仕事に慣れて、おもしろくなってくると、子供を産んで、子供としばらく一緒に家で生活することが、憂鬱そうに思えるよね。」

★いやー、最近の女性は仕事がおもしろいと感じているかたが多いようですね。これでは、幾ら育児支援したところで、余り出生率向上のほうには効果なさそうですね
知り合いの運転手Wとこの話をしたところ、
ガキ産んじまった後に支援してもよ、確かに産んだ女にとって助かるだろうけどよ、だからって、これから子供が欲しいと思って産む動機にはならねえだろ
そんなことよりよ、年金を安定させて、変な犯罪が起きないようにしたほうがいいんだよ。国の将来に希望が持てれば、目先の金を稼ぐ為に働くのも馬鹿らしいと思う女も出てくるからよ、子供と楽しくゆとりを持って暮らそうとする生き方も考えられるようにしねえと駄目だな。
ま、何でも競争だの、市場原理主義だの言って、タクシーみたいに生産性の合わない業界まで自由化して、喜んでいる政治家が居る限り、無理だな。
と話していました。

生まれてくる子供も、今の国の年金問題があっては、可愛そうな気がします。
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いやー、お久しぶりです。運ちゃんです。

寒い日が続いて、ここのところ、雪が降ることもありましたが、タクシーのほうは、何も変わっていません。値上げしたので、またまた台数が増え、新人を乗せたタクシーを見かけることも多くなりました。

最近は、何故か、近距離のお客さんの数が減ったように感じます

値上げの影響と、「タクシーは近距離で乗ると運転手に悪い!」という、認識が広まった為のようです。

タクシーに気軽に乗れなければ、何の為の自由化だったのか?また、自由競争なのに、無駄なタクシーが増え、官民挙げての地球温暖化対策をやっている傍で、このような状態になっていいのか?おそらく最近政府のほうも、やっと解ってきたようで、頭の痛い問題になっているようです。

日経新聞には、「どのようにしたら、サービスの悪いタクシー会社を退出させ、無駄なタクシーを減らせるか?」という議題での有識者会議を国土交通省が開くようですが、会議の出席者が、大学教授、消費者団体、タクシー経営者層の代表だそうで、運ちゃんから見ると、

「ああ、今回もたいした改善にならずに、業界の思うがままの、形式だけの改革になるな。」と予想しています。

大学教授や、消費者団体のかたは、実際の実務が解らない為、業界の代表者に押されるだけで、殆ど反論できずに業界の言い分を大筋で認めるだろうからです
そして、歩合給という給料制度は残るので、どんなに不良運転手を厳罰にして、指導しようとしても、

だって、駅で一時間以上客待って、ワンメーター客が乗ってきて、たったの300円しか貰えなくて(運転手の取り分は半分です)、その辺のコインロッカーの洗濯機なみに扱って、人間対人間のサービスしてくれって言っても無理だろうよ。」

とか

仮に運転手個人が努力して客をある程度増やしたとしても、会社は何の気兼ねなく、更にタクシーを増やしていくだろうから、一台当たりの儲けは少なくなり、努力すればするほど、歩合給での収入が減るので、良質なサービス努力する意味がないよ。」

と言った意味の事を口にする運転手まで現れてきたので、決して状況は、良くはならず、しかもタクシー業界に興味を持ったお客さんにまで、このような話をする運転手までいて、

「お客さんも、俺の言う事をよーく聞いてくれて、同情してくれた。」

と嬉しそうな顔した運転手まで、出始めているのですから、歩合給を残そうと決定を下す、「有識者会議での決定事項」では、随分現実とかけ離れた政策になり、タクシーを取り巻く状況は良くはならないのです。

ちなみに、国会議員さんは、タクシー業界から献金を受けていますから、余り改善には乗る気でなさそうです。

リンク許可を頂いています関連記事
http://nagisa-taxi.at.webry.info/200712/article_2.html

また最近では、ワンコインタクシーなどがあり、規制緩和と市場原理を支持しているかたの間では、

「ほら、規制緩和して競争だから、安くなった。自由競争だからいいんだ!」

などの意見が出てますが、運ちゃんから見ると危険な考えで、数字を出しての実施可能かどうかの検証がされていないのです。

都市部で、平均時速何キロMで、車が走れるのか?また、それで歩合給を認めて、台数を増やせば理論的最高限界値の運転手収入は幾らになるのか?

他のサービス業と違い、有る一定の時間では、たった一組のお客さんにしかサービスできないということを織り込んでいるのか?ということは、売り上げゴールデンタイムですら、所謂「掻き入れ時に掻き入れにすらならない」という事実が解っているのか?

上記に挙げた内容を、まず、有識者会議のかたはわかっていないと思います。
普通のタクシーでさえ、運転手の時給が300円しかならないことが多いのですから、安いタクシーでは、こういう問題もあるようですね。↓
http://nagisa-taxi.at.webry.info/200802/article_1.html

★なんだか、「改革、改革。規制緩和。市場原理。」などの言葉を聴きますが、実施した場合、良くなるのか?悪くなるのか?
また、具体的な重要な数字は幾らになるのか?
当事者が遵法に営業するようになるのか?

今の社会は、非常に重要なことを検証しないまま、また、悪影響出ても誰も責任を取らないという危険な状態のまま、「改革」と言う名の暴走を行っている気がします

どうもです。最近は厳しい寒さが続きますね。

寒い中ですが、久しぶりに運転手Kに偶然会いまして、客もいないので、少し立ち話をしたときに、偶然、数年前に話題になった「女性専用タクシー」の話になりました。たしか、以前、華々しく新聞などで取り上げられたことがありましたが、どうなったのか?運ちゃんは、全然知りませんでした。


運転手K
「おおっ、久しぶり!元気にしていたか?どう?仕事は?」

運ちゃん
「いやー、今日もいつもと同じで駄目ですよ~。」

運転手K
「おれっちも、買い物帰りのババア客ばっかりでよ、全然売り上げ上がらないんだよ。ケッ、近いところばかり乗ってきてよ。女はだいたい近いヤツばかりなんだよ。」

運ちゃん
「まあ、一般的に男よりも体力ないんだし、お客さんなんだから、そんなことを言っても、、、。」

運転手K
「でもよ、近いところだと割りに合わないし、割りに合わない仕事は、他の業界なら断るんだよ。役所も割りに合わないことが解っているから、(乗車拒否してはならない)とか、決めているんだよ。そうじゃなかったら、近いところは断ってるよだから、最初から商売なんてなってない。商売とは売り手と買い手の双方の合意で決まるのによ。値段を国が決めといて、サービス業に区分するなんてよ、、、。タクシーは、運輸業だよ、運輸業。女性客は特に解ってないの多いからよ。」

運ちゃん
「まあ、そんなこと言って、Kさんも女性客が嫌なのかも知れないけど、女性客だって、多分Kさんのタクシーなんかに乗りたくないでしょうよ。もっとも、おじさん運転手多いから、きっと、男性よりも女性ドライバーのタクシーに乗りたいんじゃないんですか?」

運転手K
「ふん、そういえば、以前女性専用タクシーって、あったけどよ。あれ、どうなったか、知ってるか?」

運ちゃん
「ああ、以前女性専用タクシーって、話題になってましたよね?どうなったんでしょうね?あれは、他県他地区の話ですしね。」

運転手K
「あれはよ、とっくに駄目になって、消えたよ。笑っちゃうぜ。」

運ちゃん
「えっと、構想とかが駄目だったんですかね?」

運転手K
「違う、違う。おれっちも、向こうの知り合い運転手に聞いた話だがよ。本当に酷い話でよ。とにかく、男性客は乗せちゃいけないんだよ。女性客が一緒に乗るか、女性単独客オンリーでさ、運転手は、もちろんレディでさ。最初はやる気満々。
で、どうなったか、解るか?」

運ちゃん
「うーん、珍しい試みだから、最初は良かったのかな?」

運転手K
「それがよ、女性客は殆ど近い距離で乗って来る。殆どワンメーターの距離だ。たいていの場合、駅から客を乗っけて、目的地に行くよりも、戻ってくる方が、時間が掛る。おまけに駅に近いほど信号などで渋滞していることが殆どなのに、運転手の取り分が一回300円ちょっとじゃ、普通じゃ気が狂っちまうよ。
こんなのが、ほぼ一日続いて、それも毎日じゃ、な。
もちろん、レディドライバーも、こういうときの感情は俺たちと一緒だからな。
とうとう血圧上昇させて、「女性専用タクシーには乗りたくありません!!」と辞退者が続出して、消滅しちゃったってよ。」

運ちゃん
「うーん、そうなんですか。もっとも、長距離のお客さんが少しも乗らない状況だと、もちろん割が合わないだろうし、女性客限定にしてしまうと、近場しか乗らないという傾向が出てしまいますか。」

運転手K
電車やバスは初乗りが高くなっているのに、タクシーだけ、初乗りも、それからも殆ど同じペースで上がるのがおかしいんだよ!駅に近い場所が、渋滞して一番時速が落ちて効率悪い。近場を何度もやれば同じだなんて嘘で、遠距離客を一回乗せるほうが効率が良いってことが解ってないんだよな。役人はよ。
他の分野だと、女性専用なんて、持てはやされるけどよ、タクシーは特殊業界だから、収益構造が他とは違うからよ。逆に女性専用のほうが、割りに合わねえから、消滅しちゃったんだよ。」

★いやー、以前聞いたことのある、「女性専用タクシー」が消滅していたなんて知りませんでした。構想自体はいいと思うんですがね。何せ、タクシー業界は、経営者が経営責任を歩合給と言う形で、運転手に転嫁しちゃってますから、他の分野で通用するアイデアなどが、この業界には通用しないことが多いんですよね。
何でも規制緩和、自由競争、市場原理で片付ける、お役人さんに、このあたりの業界の特殊性を解って貰いたいです。(>y<)
明けましておめでとう御座います。運ちゃんです。

いやー、一般の方は正月休みを明けて、仕事が始まった段階で、まだ体のほうが、調子が出てない方も多いと思います。タクシー運転手のほうは通常、正月も盆も関係ありませんから、ローテーションによる勤務が続いてました。

それでも、正月だというので、運ちゃんは、お世話になった、前のタクシー会社に挨拶に行ってまいりましたが、そこで馴染みの運転手のMに会って、思わぬことを聞かされました。  

それは

運転手M
「おい、知っているか?運転手のEさんなんだけど、脳梗塞で自宅療養していたのが、最近また出勤してきてな、またハンドル握っているよ。」

運ちゃん
「えっ、私が会社辞めた時には、病院に入院していたEさんですか?元気になったんですか?」

運転手M
「いやー、元気になったようなんだけど、ちょっとマズいことがあってさ、会社もよくまた運転手やらしていると思うよ。」

運ちゃん
「えっ、何か問題でもあったんですか?」

運転手M
「それが、Eさんよ、医者にも運転は問題ないとの診断は受けているらしいんだがよ、実は計算能力を無くしちまっているんだよ!!だからよ、一日の業務終えて帰って来ても、足し算も引き算も掛け算もできないから、営業日報の記入さえできないんだよ。」

運ちゃん
「うわっ、それは大変な問題ですね。」

運転手M
「俺も最初にEさんが白紙で運転営業日報を事務所に提出したのを見た時は、びっくりしたんだよ。脳梗塞を患う前は、キチッときれいな字で運送収入計算して記入していたEさんがだよ、、、。脳の病気は怖いねぇ。」

運ちゃん
「それなのに、会社は運転手させといて大丈夫なんでしょうか?」

運転手M
「さっきも言ったように、医者からは運転は問題ないとの診断を受けているから、会社もやらせているんだけど、どうも医者は、Eさんが簡単な計算ができなくなったということを知らないらしいんだよな。言葉を話すほうは、語尾がはっきりと発音できないくらいで、余り普通の人と変わらないくらいできるからさ。」

運ちゃん
「へー、そうですか。それじゃ、運転営業日報などは会社の人が代わりに記入したりしているんですか?運転と会話に関して問題がなければ、余り運転の仕事に支障はないと言う事ですか?」

運転手M
「ところがよ、日報は事務所の人間がやるから問題ねえんだけどよ。問題はお客に渡す釣銭が計算できなくて困っているんだよ!!!いや、実際には、渡す釣銭が少ない場合は、お客さんが「運転手さん、お釣り違っているよ。〇〇円だよ。」と指摘があるので、そこで対処しているらしいんだが、問題は、お釣りを多く払い過ぎてしまって、最後の売り上げ金の納金の時に、お金が足りなくなって困ってんだよ!!」
「こないだなんか、おばあちゃんが、会社の事務所に「お宅のタクシーに乗ったんだけど、お釣りがちょっと多くて、悪いと思って返しに来ました。」とかいう件まで発生してさ、なんでも2800円くらいの距離で利用して、五千円札で支払ったら、4200円もバックしちゃったとかで、逆に親切で正直なおばあちゃんに手間を取らせちゃったんだよ。」

運ちゃん
「えーっ、そんな件まであったんですか!それじゃ、本来なら運転手の仕事を続けるのは難しいですよね。」

運転手M
「だけどよ、会社は儲かればそれでいいとしか考えていないしよ、最近運転手を痛めつけ過ぎて、運転手の収入が非常に低いと新聞・テレビなどで有名になっちゃったから、より多くの運転手を集めようとしている会社にとっても、なかなか集まらなくなってきたらしいぞ。」

運ちゃん
「まあ、それは自業自得ですしね。
ただ、Eさん、毎日売上金が合わなくて、しかも足りないほうだから、どうしているんでしょうね?」

運転手M
売り上げが足らない分は、自分のお金で埋め合わせられているらしいぞ。会社もあくどいよ。脳梗塞の後遺症で計算できなくなっている人が、金額が合わなくなったからって、自分のお金を払い込ましているんだからよ。」

運ちゃん
「こういうのは、問題にならないんでしょうかね?」

運転手M
「そのうち、お釣りが足らないほうの問題で、客から国土交通省に報告が行くんじゃねえの?それにEさんにとっては、借金もあり、働いて返済しないといけないようだし、周りの運転手がどうこうしろ!とかいう問題じゃないしね。
会社と本人が対処するべきことだよ
それにしても、運転手と言う仕事は健康に悪いねえ、Iさんも心筋梗塞で入院しているし、慢性肝炎の人なら、そこらじゅうにいるし、Wさんは、難病のX病だし、メタボリックの人なんて、殆ど全員だし、そういう状況でも、他に行く所無い者が、奴隷のような待遇で働かせれている職業だよ。タクシー運転手は。」

★いやー、Eさんが脳梗塞で、そんな重大な後遺症を抱えつつも現場に復帰しているとは、知りませんでしたEさんには、悪いですが、本当にこのままやらせていて大丈夫なのか?会社は計算できない障害を知っていて、何の処置も取らなくていいのかな?と疑問に思いました。当然のことながら、お客さんのほうにも、お釣りが少ないなどの迷惑を掛けている可能性も高いわけですからね。



こんばんは、運ちゃんです。

タクシー値上げ後、ある程度の日数が経ちましたが、客数は減ったと思います。某テレビなどで「客数は変わらない」など、政治よりの検証が為されたようですが、それは嘘だと思います。

実際の所は、当たり前のことだと思いますが、「値段に敏感な層のお客様」が減ったのは確実です。「値段に敏感な層のお客様」といえば、やっぱり運ちゃんが思うに最強の消費者であり、クレバーな消費者である主婦層です。

運ちゃんの実家の女性陣も、「あっちのスーパーの方が、人参が50円安い!!」など言って、そちらのスーパーに向かうこともあるのですから、主婦のお客様のタクシー乗り控えは明らかです。

ところが、更に数年後、タクシー料金が上がりそうなのです。そう、それは「消費税値上げ」によるものです。

これについては全ての商品・サービスで値上げになりますので、仕方の無いことだと思いますが、タクシーについては、おそらく初乗り3KM1000円になるだろうということです。(現在は2KM710円)

実の所、初乗り3KMで1000円は、これまで3KM以上タクシーに乗られるお客様については、値段はこれまでと変わらないのです。問題は、3KM以下のお客様がかなり影響を蒙りそうです。

何故初乗りを上げる動きになるのか?ということですが、「タクシーというのは、近いお客様を何回も乗せて稼ごうとするのと、遠距離のお客様を乗せて一回で稼ごうとするのでは、効率は一緒ではない」からです。国土交通省は、そのような現場での事実が解らないと思いますが、「一般に日本の地理的実情では、駅近くの方が信号があったり、一般車が多くて、渋滞して時速が下がり、時間効率が悪い」という事情があるのです。それなのに、タクシーは、「電車のように初乗りが割高になっているわけでなく、初乗りの2KMも、それ以降の2KMも、ほぼ同じ割合で料金がカウントされていくので、それはおかしいし、割が合わない!!」と業界は是正を目論みたいようなのです。

この目論見を実行できる良い機会が、数年後の消費税上げの時になるらしいと事情通の運転手が話していました。

運ちゃんには、「お客が減っても、タクシーの一回当たりの営業単価を上げればよい」という業界の本音が感じられそうです。

★いやー、今回(07年12月)、タクシーを増やす原資にするために値上げして、そして客離れしたら、今度は単価の値上げする時期を目論む。そして国土交通省は、「無駄なタクシー台数をそのまま維持させ、更に増やす為に料金値上げを認可する」という読み。
正直、消費者の味方は何処へ行ったのか?と思いますね。どんなに批判しても、結局、「需要を超えた無駄なタクシー台数はそのまま維持して何とかしよう」という国土交通省の姿勢がある限り、無駄だと思います。

規制緩和→効率悪い無駄なタクシー増加→それを維持するために値上げを認める→それは、つまり経営リスクフリーなので、益々参入し、増車する

これが現実ですから、如何に打算のない、無思慮な規制緩和が害かと言う事になると思います。しっかりとした業界にするには、人件費の固定化などのリスクを負わせ、特殊レンタカー商売を止めさせるしかないと思います。

お久しぶりになります。運ちゃんです。

今日は「乗車拒否」の話。先日、某地区のタクシー運転手から、営業エリア隣接地域の問題を聞きました。

タクシー運転手は、旅客運送法により、「ある止むを得ない事情を除き、乗車拒否してはならない」となっています。
ところが、最近は、ある地域において、国土交通省自身が、間接的に「乗車拒否を勧めている」という皮肉なことになっているのです。

これはどういうことかというと、最近は全国何処でも、タクシーが拘わった交通事故が多発してきています。何故以前より多発したかと言うと、それは「規制緩和のお陰で、より多くの台数を揃えて、運転手の増やして、レンタカー商売をするタクシー会社が増えたからです。
運転手は、歩合給ですから、台数が増えると一台当たりの売り上げが減り、生活が苦しくなってくるので、「スピード出す」或いは「遠回りする」または「勤務時間を勝手に延長(会社は見て見ぬ振り)、休憩時間など取らない」と言う具合になり、事故が増えたのです。

つまりは、運転手が自らの生存を維持する欲求が、違反に走らせているのに、国土交通省は、そこがよく理解できず、最近、タクシー業界の中小企業まで、「自動日報システムを採用せよ。」と圧力を掛けてきました。

自動日報システム」とは、お客様を乗せた場所と時間、下ろした場所と時間、料金などを自動的にGPSで計測・記入するもので、これを導入すると、場所と時間の誤魔化しができなくなるものです。ですから、休憩時間も取らざるを得ないだろうと、判断したのです。(しかし、運ちゃんから言わせれば、今度は今以上にスピード出して、スピードで稼ぐしかないと、事故になるスレスレの危ない運転に移行する運転手が増えるから逆効果だと思います。問題の根本の常識的な収入を保証するどころか、悪い方に向かわせているからです。)

で、この自動日報システムを導入するタクシー会社が増えた結果、ある影響が出てきました。それは「都道府県の境界付近に住むお客様が手を挙げてもタクシーが拾えない。つまりタクシー運転手が営業エリア違反を恐れて、手を挙げている客を無視する。」と言う結果になったのです。

運転手も、例えば隣の県に300M入った所で手を挙げられて、お乗せしたとしても、搭載したGPSが、このエリアの地名を自動記録しますから、ここで客を乗せて日報に記録が残ると、後で国土交通省に「これはなんだ?!営業エリア違反だ!!隣のエリアで営業してはいけないということは、わかっているんだろう?」と罰則を取られるので、正確に自分のエリアで無いと、客を拾わないという行動に出たのです。その結果、都道府県の境界付近に住む方で、そのお客さんのエリアにタクシーがいない地域の場合、「中々拾えない」または、電話しても、タクシー会社に「そっちはうちの営業圏でないので、迎えにいけません。」と断られてしまうのです。

そうしますとお客様の中には、
「こちらの〇〇町のタクシーは、この辺りまでは、車庫から遠くて、来て貰えないので、そちらの△◆市のタクシーのほうが、ここへ近くて、今まで来てもらえたので、今回もお願いできませんか?」 

と病院通いのお年寄りのお客様などが電話してきても、処罰を恐れたタクシー会社は「残念ながらお受けできません」と断る事例が増えて着ました。(>y<)

★いやー、これまでは、運転日報が手書きのタクシー会社が田舎には多く、どの運転手も、このような、お困りの方のニーズには、日報には別地域の名前を書き込んむなどの対応して、柔軟に対処してきましたが、今後はGPSによる自動日報装置を付けた会社ばかりになるので、都道府県境界付近に住んでいる方の利便性は、とても悪くなりそうです。
国土交通省は、現場を全く解ってないと思いますね。このような件で、地域によってはタクシーサービスを受けられない住民の方が出てきたのですからね。

また、政府は「タクシー料金値上げで、運転手の収入が増えた」などテレビを後押しして、国民の皆さんを煙に巻いているようですが、値上げ分は運転手にとって20円しか増えないわけですし、タクシー台数も、またまた増やされましたので、「もう、何もしないでくれ!!」と国土交通省に対して叫びたいくらいです。(>y<)


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タクシー運ちゃん
性別:
男性
職業:
タクシードライバー
趣味:
投資・将棋
自己紹介:
暢気なタクシー運転手。運転手やっていて色々とお客さんに教えてもらったことや、感じたことをカキコします。
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