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タクシー運転手の思ったことをカキコしていきます。また、投資に応用できる情報もあれば掲載していきたいとおもいます。
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こんばんは、運ちゃんです。

最近、よくお客さんと商売の話とかなったりします。そこで決まって商売と自由競争の話になったりします。でも、商売といっても、お客のニーズが「ポジティブ需要」なのか、はたまた「ネガティブ需要」なのか、区別していないんですよね。

実はポジティブ需要も、ネガティブ需要も運ちゃんが勝手に作った造語でして、ポジティブ需要とは、お客さんが自発的に、それを目的にする需要のことで、ネガティブ需要とは、お客さんが已むを得ずに欲する需要を意味しています。

さて、このブログをお読みになっている方に考えていただきたいですが、下記の業態は、ポジティブ需要でしょうか?ネガティブ需要でしょうか?

ラーメン店 病院 宝飾品店 タクシー業 介護サービス業 百貨店 スポーツクラブ 家電販売店

答えは、
ポジティブ需要がラーメン、宝飾品店、百貨店、スポーツクラブ、家電販売店 
ネガティブ需要が残りの病院、タクシー業、介護サービス業など

これらでピンと来なかった方が多いと思いますが、例えばラーメンでお話しますと、まずいラーメン屋に行きたい人はいないし、「ラーメン食べたいな」思ったときは、うまいラーメン屋へ行きます。時にはタクシー乗ってでも行きます。
つまり、「うまいラーメン」を食べるという、ポジティブな需要なんです。自ら好んで求めているのです。

ところが、タクシーは?タクシー利用者は、タクシーに乗ることが目的で、タクシーに乗る人はいません。(一部マニアを除く)
みなさん仕方なく乗るのです。(時間を短縮する為、雨に濡れたくないため、歩きたくない為、バスが無い為など、、、。)
病院もそうです。病院が好きな人はいないです。病気が好きな人はいないです。でも、治すために仕方なく、時間を潰して受診するのです。
介護サービスもそうですね。健康体で自分で何でもできたら、必要がないですが、体が不自由なので、已むを得ずに受けるのです。

そして、ネガティブ需要というのは、已むを得ず選択する、また公共性の高い需要なので、ちゃんと利用者が低負担で利用できるように、いずれも国が上限料金設定に関与しています。
病院、タクシー、介護サービスなど)

ところが、このようなネガティブ需要の業種に、市場原理主義者が自由競争を持ち込むと、おかしなことになります

なぜなのか?

ネガティブ需要業種の場合、国が料金設定に関与しているので、その料金が妥当かどうか考えるときに、サービスを提供する従業員の収入を考えてやる必要があるのです。もし、従業員の収入を「勝手にやり繰りしろ!!」というのなら、上限料金を定めるべきではないのです多くの場合、国が料金を最初に決めた時に、消費者が低料金でサービスを受ける為に、既に人件費はギリギリに設定されているのですから、、、。

そういうわけで、自由競争にするというのなら、明らかに規制緩和前(自由競争前)よりも、料金が高くなって当然なのです。

これまでネガティブ需要は、已むをえない利用者が低料金で良質なサービスを受ける為に、わざと供給側の立場を考えて、各種規制をかけて供給をコントロールして来たのですから、、、。

ところが、ポジティブ需要の場合は、別に利用者がそのサービスを選ばなくてもいいわけでお店が潰れようと、どうなろうと、利用者にとっては影響が少ないのですだからその為に料金は自由に設定でき、サービス内容もまちまち。それに「嫌なら行かなければいい」という選択を利用者はできるのです。


そこを解ってない政治家が、ここ数年でネガティブ業種を自由化した上で、上限料金は維持して、上限料金認可制を維持した結果、「当然に割りに合わない」という状況が生まれてしまったのが現状です。
もし、割りに合わないのにやらせたらどうなるか?
廃業続出するか、もしくはタクシー業や介護サービス業のように従業員に転嫁するかでしょう。結果はやる気がなくなり、劣質なサービス提供か、人手不足に陥るのが関の山なのです。
そして廻りに廻って利用者が一番困るということになるのです

★今回のお話は難しかったと思います。しかし、今の現状ではネガティブ業種に自由化・規制緩和の問題が多いことが解っていただけると思います病院でも、個人開業医が多くなる一方で、大病院の勤務医が足りず、地方などは尚更足りないのです
タクシーも病院も介護サービスも、一定レベルの質的サービスを一定の料金で誰でも受けられないと意味が無いのです。
そこへ地域差がそれぞれ有りますから、ネガティブ業種は、人口に合わせた供給数を決めて国が規制管理したほうが、結果として利用者も安定的に継続的に一定の質的サービスを受けられることになるのです。
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タクシー運ちゃん
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タクシードライバー
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自己紹介:
暢気なタクシー運転手。運転手やっていて色々とお客さんに教えてもらったことや、感じたことをカキコします。
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