タクシー運転手の思ったことをカキコしていきます。また、投資に応用できる情報もあれば掲載していきたいとおもいます。
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最近、タクシー業界では国土交通省の考えで「タクシー運転者登録制度」というものを導入しようとしています。
この制度の狙いは、去年の五月の衆議院国土交通委員会で、 「悪質な経営者は増車した車を稼働させるために運転者の質を問わずに雇い入れており、運転者の登録制は、台数増を抑制し供給過剰状態を改善するものとして期待している」「サービス・安全は運転者の質にかかっているので、登録制度を実効あるものに」 という見解で始りだしたものですが、運ちゃんにとっては 「本当にもういい加減にしてくれ!業界の内情を知らないのに、またまた机上の理論で以って、うまくいくと考えないでくれ!」 との気持ちで一杯です。この制度は、運転手にとって、新たな負担になるだけで、台数減に効果無いどころか、またまた特殊レンタカー業界であるタクシー会社がタクシーを増やすお墨付きになってしまう恐れが高いからです。 ちなみに、お役所の国土交通省は、タクシー運転手適性試験を実施して、合格者をタクシー運転手として登録しようというのですが、これまたお役所的な考えで、次の二点を同時に狙おうとするものです。 1、この制度により、タクシー会社が合格者を必要以上確保できないから、タクシーが減るはずだ。 2、地理不案内の苦情があり、また接客サービスが悪い運転手がいるから、試験でレベルアップを計れるはずだ。 と一石二鳥を得ようとしてますが、まったく見当違いの結果になるでしょう。「二兎追う者は一兎も得ず」という諺がピッタリくるような、まさに「絵に描いた餅」です。 この試験はタクシー運転手にとって、死活問題になりますから、一生懸命勉強して、現存運転手数くらいの合格者は出るでしょう。これは少なくすると今度はお客さんのほうが、駅で長時間待たないといけないので、不満が出ます。 そして、もし受からなかった運転手は 「何も考えずに規制緩和を決めた自民党と、それ行け!とばかりに台数増やしたタクシー会社は、何もペナルティがなく、よりによってまた運転手という力のない者が、何故かしら責任を取らされる。これまた運転手への当てツケだ。」 との非難が出ます。 おまけに態度の悪い運転手がどうのこうのというのは、まったく可笑しいですが、お役人は、状況を知らないのです。 これまで態度の悪い運転手が多いのは、 「こんなんじゃ、割りに合わない。小学生のお駄賃並みで運転させるなんてふざけている。(一時間待ちワンメータ客で時給約300円になる時など)」 という感情から出ているものだと思います。 ここを改善しないでは、仮に態度の悪い運転手を辞めさせたとしても、後から新規に入った運転手も、同じように悪い態度の運転手になっていくシステムなのです。原因を取り除かない限り、どんどん複製されていくようなものです。 また、この制度を導入しようとする、まったく無駄な会議に、皆さんの税金が使われることになります。 「あんたら何やってんの?余計なことしないで良いよ。税金がもったいないよ。」といいたくなるような会議をやることで、彼らは仕事をしているつもりなのでしょう。 ★いやー、このタクシー問題を解決するのは、運転手の歩合給を止め、固定給にするだけのことなのに、諸悪の根源であり、タクシー会社の過剰投資の根源である、歩合給にこだわる理由が解りません。 結局彼らは、歩合給だけは手を付けたくないのでしょう。それは「彼らの利権を生む源泉なので、絶対に変えたくない」と理解すると、納得できる気がします。 前にもお話したように、「お褒めと苦情の電話を受ける運転手は同じ 」なのです。 いい運転手も態度の悪い運転手も表裏一体。歩合給の世界を生き残る為に、しかたなく、そうやっている運転手もいるのです。 こんな現実は、衆議院国土交通委員会の先生方には、夢にも知らないでしょうから、いつも頓珍漢な対策を練ってしまうことに繋がっていると思います。 ※「お褒めと苦情の電話を受ける運転手は同じ」はリンクしてますので、該当記事に飛びます。 PR |
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暢気なタクシー運転手。運転手やっていて色々とお客さんに教えてもらったことや、感じたことをカキコします。
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