忍者ブログ
タクシー運転手の思ったことをカキコしていきます。また、投資に応用できる情報もあれば掲載していきたいとおもいます。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

いやー、運ちゃんです。
最近ある新聞記事で、「円天」が取り上げられていました。
運ちゃんは「ああ、やっぱりあの時のお客さんの話を聞いたとき、何か変な話だな」と思ったのを思い出しました。

一年前くらいのことです。
ある中年の女性が運ちゃんのタクシーに乗ってきました。見るからに上機嫌です。

中年の女性客「今日はあるところにお買い物に言ってきたの。世の中信じられないような話って、本当にあるのよね。

運ちゃん「いい買い物されたんですか?どこかにメチャクチャ安いお店でも?」

中年女性客「いえね、新しく携帯電話を使った方式のお買い物でね。しかも全然元本が減らないの。一年経つと、出資した同額が使えるようになるのよ。」

運ちゃん「えっ?どういうことですか?出資?株か何かですか?」

中年女性「いえ、世の中には円天って通貨があるの。この円天は使っても減らないで、一年経つと同額が使えるようになる、夢のような通貨なのよ本当にここの会長さんは偉いわー。こういうシステムを世界に広めようとしているんですって!!」

運ちゃん「えっ?それじゃ、どうやってその会社は儲けているんでしょうね?そんなことしていたら、破綻しませんかね?集めた金で別の商売しているんですかね

中年女性「そんなことは、知らないわ。あの会長さんのことですから、どこかで運用しているんじゃないの?でも、本当に偉い会長さん。有名な芸能人の〇〇〇さんも来たりしているのよ。それにここは、友達を紹介するといいことが沢山あるのよ。

運ちゃん「えっ?なんだか、ねずみ講のような気がしますけど、、、。」

中年女性「信じないのならいいのよ。別に無理して信じなくても、、、。世の中いいことはあるもので、信じる者だけが、得をすることもあるのよ♪本当に今の資本主義は間違っているって、言っていた会長さんが、このシステムを世界中に広げれば、本当にいいことだわ。そもそも、友達を紹介することによる、大量購入がこういうことを可能にできているんだって。

運ちゃん「・・・・・・・・・。」

★いやー、一年以上前だったと思いますが、以上の会話を思い出しました。その時、話を聞いていて、「ちょっとおかしいな、何か臭うな」と思いましたが、やっぱり新聞に載るようなことが起こっていましたね。
払い込んだ同額の金額が、次の年にまた使えるなんて、「年利100㌫」です。これをやるなら、まともな会社なら、素直に銀行から借りるとかしたほうが、ずっと無難ですし、この年利では、まともな業界では絶対できませんしね。
株式を持っていると、銘柄によっては、配当や株主優待などがありますが、株価の下落や増資されるなど、様々なリスクも負っています。しかも良くても年利率5パーセント前後なもの。べらぼうな100パーセントの年率は、びっくりしてしまいますね。

PR
いやー、運ちゃんです。

最近は、「格差と自由競争のバランス」を唱えている与党ですが、このフレーズは良いとしても、一番最初の問題に対する事実理解が、「誤解」であったのなら、手を打った対策は全て間違っていることになります。

特に以前の「タクシー値上げの是非を巡る会議」で、太田弘子経済財政政策担当大臣は、「値上げの前に、タクシー業界の合理化、自主努力を!!」というような発言をしていたと思います。おそらく大臣は、自由競争という言葉が頭にあり、「お客様に選ばれるタクシーが生き残る筈なのに、、値上げだと自由競争のメリットが感じられなくなるから反対!!」との考えだと思います。

殆どの国民は「そのとおりだ!」と思われた方が多いと思いますが、運ちゃんは、
ああ、経済財政策担当大臣ですら、タクシー業界構造(特殊レンタカー業界)をまったく解ってないのだな。」
と残念に思いました。また、大臣の、この程度の認識で「タクシーを自由化した」ことにより、タクシー問題を悪化させてしまったのだと思っています。元々自由競争になる前提は崩れているのですから、、。というより過剰台数見れば自由競争などに最初からなっていないのは、素人でも解ると思いますが、、、。

現状では、タクシー業界が苦しいのでなく、運転手個人が苦しいだけなのが現状で、会社は台数が増やせて儲かっているのです彼らにとって何故、合理化という、保有タクシー数を減少をしなくてはならないのでしょう?彼らには、タクシー台数を単に増やせるかどうかが商売(レンタカー屋ですから)で、タクシーが暇しているとか、そんなことは、一切関係ないのです。
合理化して、台数減らせと言うのは、「オリックスレンタカーに、貸し出す台数を制限してください。」と言っているようなものです。 

そういったタクシー業界に「合理化・高効率化」を求めるのは、
「タクシー会社の利益と運転手の利益は一緒だ!」
という致命的な誤解に基づくものです。

運ちゃんは常々タクシー業界とは、特殊なレンタカー業界だと言ってきましたが、レンタカー屋は、車を多数レンタルしてくれれば、儲かるわけで、客が、海へ行こうが、山へ行こうが、湖へ行こうが、そんなことは関係ないのと同様、運転手が駅へ行っても稼げなくても、無線が無くて稼げなくても、一日当たりのノルマ分のレンタル料さえ、会社に納めてくれればそれでよいということです。

ですから、会社が責任を持たずに、勝手に運転手(レンタル客)に行動を任せているので、様々な弊害だけが起きているのです。

★よく皆さんは、タクシーに乗って一万円札で払おうとすると、嫌な顔されることが多いと思います。(特に近い距離の方)
それは、どんな他のサービス業でも、釣銭は、お店または経営者が責任を持って用意しているのと違って、タクシー会社は、従業員である運転手個人に用意させているからです。個人で用意できる釣銭には、やはり限度がありますから、嫌な顔をする運転手が多いのです。
おそらく、スーパーでも、パート店員のおばちゃん個人が釣銭用意しないといけないとなっていたら、大きいお札で支払う方には嫌な顔するでしょうね。

このようなことも知らない有識者が、タクシー規制緩和したことが、規制緩和が改悪になった原因だったのではと思いますね。

もっと商売上の経営者の責任を取らせない限り、今の特殊なレンタカー屋をさせている限り、この業界と取り巻く環境、一般のお客様にとって良くなるわけが無いと思います。
特殊なレンタカー屋を辞めさせる唯一の方法は、経営者が経営責任を負う、「固定給制度」で、これをやれば、増やし過ぎた暇な運転手の給料を考えないとならなくなり、過剰台数ではやっていけず、市場の適正台数とならざるを得ないわけですもしそれで、タクシーを増やしたければ、客数を増加させるしかなく、お客様の増加を促す良質なサービスをしなければならなくなり、それが健全な自由競争になるのです
いやー、タクシーが東京地区でとうとう値上げになりましたね

運ちゃんは値上げには反対だったんですが、なにしろ、タクシー業界は強欲ですから、更にタクシー台数を増やす資金が欲しくての値上げなのに、

運転手の給与水準の改善と燃料費の高騰に対応する為

という嘘を付くのです。ただ単に無駄な台数を削減すれば、一石三鳥(運転手給料アップし、アイドリングしている無駄な台数が無くなり燃費改善し、渋滞や死角を無くすことによる交通事故減少)なんですが、タクシーを減らしたくはないという、業界の自分勝手な考えと、国土交通省の利権の保全を考えた結果、国民の皆様に更なる負担を!!ということなのです。

ちなみに今日も大手の新聞の求人面では、相変わらずタクシー運転手募集!!」が載ってあり、またまた需要と供給を無視して台数を増やすので、一台当たりの売り上げと運転手の賃金が下がるという悪循環です。

しかし、業界や会社は潰れる筈が無く、運転手の売り上げが少なくても、一日あたりのレンタル料は、運転手から優先的に回収するわけですから、結局は業界の収益は上がって行ってます。(会社は、会社が儲かってないと嘘を言ってますが、儲かってないのなら、何故タクシーと運転手増やせるのか?自己矛盾を抱えていて、この点を突っ込むと黙り込むか、怒り出します。笑

ま、昨日は値上げということもあり、一時間以上客待ちになりました。客足が仮に戻っても、運転手にとっては、値上げ分の利益は一回当たり、20円しか変わらないのですから、殆ど収入の改善になりませんもともとタクシーの歩合給は、昔の需給調整制度が守られていた時代の産物なので、どうやっても儲かることには、ならないのです

★いやー、運転手が努力して客数を増やしたとしても、結局はタクシー会社は台数を増やし続けるので、努力する意味がなくなるシステムになっていますこれが規制緩和の実態なんですから、皮肉もいい所だと思います。(固定給制度であれば、良い方向に向かったのは確実なんですけどね。この国は、改革!改革!って、中途半端なやらない方がいい改革をやってしまうことが多いと感じます。)

多分、また消費税が上がる時に、多めの便乗値上げが行われるのでしょう。客離れで、運転手は困っても、会社は困らない所に、業界の体質が温存される仕組みがあると思います。
運ちゃんです。
いやー、タクシー業界って、世の中の常識とは、正反対なことが多いです。

今日は気付いたことを上げてみます。

1.一般のサービス業は、晴天時に売り上げが良く、雨天時は悪い。しかし、タクシーは正反対。

2.一般の業界では、従業員の給料は、大手ほど収入が良い。しかし、タクシーは、たいていの場合、大手ほど給料は少なく、規模が小さい方が良い。個人タクシーが尤も収入が多い。

3.一般の業界では、常にコストを気にして、経営効率を高めなければ自由競争に勝てないしかし、タクシーは、過剰な設備投資(無駄なタクシーを大量に増やして、従業員を増やす)をして、経営効率の悪い会社の方が、儲かっているというのが現実である。

4.一般の業界では、仕事が暇で何もない時は休みを取らせることがあるが、タクシーは暇することがわかっても、仕事をさせようとする。または、会社は暇することがわかっている環境をわざと作っていると言える。

5.一般の業界では、売り上げが悪いと、自社の販売戦略や客へ対応の仕方、商品に対するニーズが合ってないのか、原因を探る。つまり、原因を内に求める。
しかし、タクシー運転手は、残念ながら、業界の悪弊や国のタクシー政策を非難するのでなく、「近い所に乗る客が悪い」と勘違いしている運転手が多いです。(>y<)
また、業界の慣習について「疑問」を投げかける運転手がいると、逆に、その運転手を非難する人が多いです。
それでいて、「近いところに乗る客が悪い」と言うと、何故かしら同調する運転手が多いのが残念です。つまり問題の原因を外(乗客)に求める。(>y<)

★いやー、色々有りますね。でも、やっぱり運ちゃん自身、特に(5)の項目については、「世間一般の常識とかけ離れている運転手が残念ながら多いな」
と思いました。問題の原因をタクシー業界の構造(内)に求めずに、お客様(外)に求めているのですから、、、。

先日も、運ちゃんの待機している駅で、またまたタクシーが増え、待機場に待機しきれなくなりました。それを見た運転手たちは

「こんなの市がタクシーの待機場をもっと増やさないから悪いんだ!」
と口々に言い合っていました。

それを聞いていた運転手のAが
「無駄なタクシーを増やすタクシー会社らが悪いんじゃないの?」
といったところ、

「会社を非難するなら、運転手を辞めればいい!国が車を増やすのを認めたから、会社がタクシー増やして当然で、増やした分の待機場を用意するのは公共の務めだ!」
など、運転手を苦しめている歩合給制度を慣行としている業界や会社の味方をするという、不思議なメンタリティーの運転手が多いのです。(>y<)

あと最後になりますが、「(2)の大手の方が待遇が悪いことが多い」と言うのは、何故だと思いますか?何故なら、タクシー業界は以前運ちゃんが話をしたように、ある意味、このタクシー業界は特殊なレンタカー業界と言えるので、車両を借りてくれる客(運転手)を多く集めることが重要なのです

求人した場合、大手の方が「知名度」が高く応募した一般人は
「大手の方が待遇が良いに違いない」と誤解して
、これまでの常識的な判断から、まずは大手に入社することが殆どなので、待遇が悪くても求職者が来るからです

一方、中小は、大手で不満を持った運転手(あれっ?50万円可と書いてあったのに嘘だ!その他にも約束を違えたり、運転手に対して無体なことをされたりして)で、中小のタクシー会社に転職してきた者が多く、知名度のない中小にとっては、運転手に優遇してやら無いと人が集まらないからです。

そういったことから、「中小タクシーは、一般的にノルマ金額が大手より低く、低い割には給与支給率が高い
という構造になるのです。
運ちゃんです。

いやー、タクシー運転手やっていますと、たまに同業者の方や、経験者のかたも乗って来られます。
やっぱり嬉しいですよね。タクシー運転手の仕事をやっていた方とお話できる機会があるのは、、、。

今回は75歳だと言われる、お年寄りのお客さんの話

お客さん
「俺も少し前までタクシー運転手やっていたんだけどよ、年金貰いながら気軽にやろうと思ってたんだけど、直ぐに辞めちゃったよ。」

運ちゃん
「ああ、そうなんですか?まあ、タクシー運転手は向き不向きもありますしね。」

お客さん
「いやー、そうじゃないんだよ。俺の居た会社は、運転手からお金を巻き上げる会社だったんだよ。ある程度お金の有りそうな運転手を見定めた上で、貯金を巻き上げる会社だったんだよ。

運ちゃん
「えっ?どういうことですか?」

お客さん
「俺みたいな年金ドライバーって、わかるだろ?気軽に営業されて、必死になって働かないから、会社にとって旨みが少ない。そこで会社は、ある企みを仕組んだんだよ
朝、会社来て、運行前点検やるだろ。その時に前の運転手が、どこかタクシー車体ぶつけていないか、確認するわけだよ。で、当然古いかすり傷やへこみもある。それで会社は凹ませたのは、俺だって言うんだよ。以前からあった凹みなのにね。
会社は凹みが有ったら、運行前点検の時に報告しろと言う。しかし、俺が運転手やり始めて、最初の日、その車をあてがわれる前から、凹みがあったんで、報告しなかったら、その次の出番の時に、お前が凹ましたって、言ってきて、弁償だってさおまけに交換に掛る時間分の逸失利益分の金額も払えと言ってきやがった。」

運ちゃん
「ええっ、そんなことがあったんですか?逸失利益まで請求するなんて!!」

お客さん
俺が最初の日に、俺の乗る車を無線係りが、一通り見回した時には、既にあった凹みなんだよ。でも、その点を指摘したら、無線係りは、{そんなの知らない}と言うんだよ。」

運ちゃん
「うわぁ、それは嵌めこみですかね。」

お客さん
俺は、ある人の紹介で、気軽に年金貰いながら運転手できると聞いたから、運転手になったんだけど、どうも入って直ぐこれじゃ、話ができすぎているんだよな。ちなみに別の運転手から聞いたんだが、この会社は、運転手になる人を紹介すると、一人紹介ごとに、10万円くれるんだってよ。」

運ちゃん
「それはよく聞きますね。業界大手の某交通もそうですし、運転手を紹介するとお金が貰えるタクシー会社は多いですよね。まるで他の業界での、別の客を紹介すると、お金やポイントくれるようなもんですからね。」

お客さん
多分、俺の件は、俺が年金ドライバーで、ある程度貯蓄しているだろうと推測しての不当請求だと思う。思えば年金ドライバーは、正規の運転手より、勤務日数も少ないわけだし、旨みも少ない。業務上のミスに見せ掛けて、賠償金を取る方が、手っ取り早いし、純益が上がるんだよな。

運ちゃん
「うーん、あくどく稼ぐことしか考えていない会社も多いですから、有り得そうですね。とにかくドンドン運転手を入れようと、{最初の三ヶ月は給料保証とか、今の話のように、運転手のなり手紹介で5万円とか、駅でタクシーが余っているのに地元ラジオや何かで運転手募集だとか}色々とあの手この手で誘ってますからね。」

お客さん
そうよ。そういった業界で、俺のような年金受給者や、女性は、色々と難癖つけられて、さも責任はそちらにあるかのように言われて、弁償金を払っている人が多いんじゃないのかな?弁償させても、交換したパーツ代の領収書なんて見せてくれるわけでもないしな。
仕事して金取られる為に行くんじゃ、何の為に行くのか分からないな。」

★いやー、お金持っている年金運転手を狙って、逆にお金を会社に納めさせる手口は考えられなくもないですね。とにかく、この業界は、釣りのサビキ釣りをするときのように、コマセを撒いて魚を集めるように、求職者にいい事言って運転手を集め、入社後はコロッと態度を変え、会社の良い様に処遇しますからね。
年金貰いながら気楽に運転手を希望の方は、注意が必要だと思います。「気楽にやって、お金を貰う」という都合分のリスクには、気を付けないといけませんね。





運ちゃんです。

いやー、最近は「食の安全」が話題になっていますが、次から次へと偽装、偽造が出てきますね。賞味期限偽装、産地偽装、など、さまざまです。

偽装した彼らの言い分は、「〇〇産と書いて、尚且つ安くないと売れないから、やってしまった。」
など、言い訳になってないですね。

さて、タクシー業界ですが、最近は低料金タクシーが増えてきましたが、低料金で本当にやっていけるのでしょうか?
みなさんは、「企業努力」「経営合理化」で、安くなることも有り得ると、数字的な根拠のないまま、「安いほうがよい」との理由で決めてしまってないでしょうか?

たとえば、今の所は、23区内初乗り660円のタクシーが多いです。しかし、統計によれば、23区内の自動車の一時間当たりの平均時速は、なんと15.7kmとの資料があります。(東京都建設局道路監の方の記述より抜粋)

そうしますと、タクシーがワンメーターのお客様を載せて、2km走って、660円頂いて、元の位置(駅)に戻ると合計4kmです。仮に都合よく、また駅にお客様が待っていたとしても、約4ミッション/時間しか出来ない計算です。
660×4=2640円/時間(理論上合理的最高売り上げ金額)

ここから、5パーセントの消費税を引き、その残りから会社と運転手の取り分が決まるのです。(歩合給です)

さて、実際の歩合給ですが、求人広告の書いてある歩合支給率は、とてもお化粧した歩合であることが多いのも事実です。(累進歩合支給率制をとっている会社が多く、書いてあるのは嘘ではないことが多いですが、不可能に近い売り上げを上げた者に対する最高歩合率を記入する会社が多い。)

実際のところは、だいたい歩合支給率5割くらいの会社が多いと思います。すると、運転手が幾ら頑張ったとて、もうお分かりでしょう?
時給にすると1100円程度になるわけです。(給料・ボーナス・退職金・交通費込み)

いつも駅にお客様がならんでいたのは、規制緩和前の話ですから、規制緩和前の時点で、このくらいの稼ぎであったわけです。(公務員の場合、退職金は別で時給3000円くらいと聞いてます)

今現在では、駅で何時間も並んでいなければなりませんから、初乗りのお客様一回しか乗せられずに、時給300円しか貰えないこともしばしばです。

これが現状なのに、更に安く出来るなんて、運ちゃんには、空恐ろしいと思いますがね。

「うちは駅で客待ちしないで、無線で呼んでくれた客ばかりだから、効率いいんですよ」
なんて、言っても、別に空を飛んで行けるわけでないですからね。23区内だと時速15.7kmだとどうしても回数は限られてしまい、稼げるとは思いませんけどね。

こういった数字的裏づけを考えていくと、安全面に問題がある「安物買い」に思えてなりません。

今回述べた、車の平均時速から見た、経営効率というのを、タクシー経営者は、よ~く知っていると思いますまともな他の業界のような自由競争だったとしたなら、絶対に無駄で過剰な物的投資(タクシー)を出さない筈です。(現状をいえば不良債権のようなもの)
しかし、過剰なタクシー台数が増えるという現状は、「タクシー会社は、運転手に貸し出して、レンタル料を取れば儲かる、ある意味特殊なレンタカー屋だから、貸し出しが増えれば儲かるためにドンドン増やす
と言う具合になっています。それが、結局はお客様の安全を利益にしてしまっている手口です。

いやー、安全なタクシーなんて、今や何処にもない気がします。これじゃ、休憩時間を自発的に返上して働くしかないです会社は最低賃金割ってでも、レンタル料は回収するでしょうしね。
国土交通省は、休憩時間を計測させる機械をつけさせ、最低賃金であれば構わないと思っているようですが、現実の実験でも、「最低賃金じゃ、生活できないんです。」役人さまは、「決められた最低賃金を割らなければ違法じゃないからいいや」としか思ってないと思いますけど、、、。

また、運ちゃんの聞いた話ですと、近場のお客様(ワンメータ)を載せているときの事故が非常に多いそうです。きっと運転手の頭の中で
「また、時給300円かよ、本当に嫌だな」
と考えながら運転するからでしょう。
今回は、運転手の内面にも触れてみました。


忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カウンター
紹介
紹介2
カテゴリー
最新CM
[07/05 wc]
[09/16 同志]
[09/15 うっちゃん]
[11/11 taxidriver]
[11/08 事情通]
最新TB
プロフィール
HN:
タクシー運ちゃん
性別:
男性
職業:
タクシードライバー
趣味:
投資・将棋
自己紹介:
暢気なタクシー運転手。運転手やっていて色々とお客さんに教えてもらったことや、感じたことをカキコします。
バーコード
ブログ内検索
交通安全関係
ゲーム
ゲーム2
防犯グッズ
フリーエリア