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タクシー運転手の思ったことをカキコしていきます。また、投資に応用できる情報もあれば掲載していきたいとおもいます。
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いやー、運ちゃんです。

今回は今後のタクシーの行く末について、運ちゃんなりに思っていることをカキコします。

そもそも規制緩和前のタクシーは、需要過多、供給極小という人工的な条件で、タクシー料金は格安料金(規制前ワンメーター660円)を維持できていたものです。
このワンメーター660円が安くないと思えば、その辺に走っている一般車を捕まえて、乗せてもらって適当な謝礼を出す時に、相手に300円の謝礼で済ますことのできる度胸のある人でしょう。(タクシー運転手はワンメーター300円で請け負っている

こんな馬鹿みたいな安さで引き受けていた代わりに、前記のような需要過多、供給極小の条件を国が補償していたものです。

ところが何も解ってない有識者と呼ばれる無識者が、現場の意見を聞かずに机の上だけで決めてしまい、今日の混乱に至ったものです。(規制不要という人いますが、駅周辺はもっと沢山のタクシーが増えるだけです。)

ここで歩合給を維持して規制をしても、増やしたタクシーを、レンタカー屋のタクシー会社が減らすわけが無いので、何も変わりません。

唯一変わるのが、国が強制的に歩合給制度を禁止させ、固定給にすることですが、固定給にすると、タクシーを遊ばせるほど増車した会社が、当然のようにやって行けなくなり、相当台数を減らします。

その結果、落ち着く先は、需要過多、供給極小と元の鞘に収まることになります。(そこがそもそも損益分岐点だからです。)

そして「利便性が悪くなった」と一般利用者の不満が大きくなれば、国が台数を増やすように勧告するでしょうが、最早固定給で従業員(運転手)に転嫁できなくなった会社は、拒否をするか、運賃の更なる引き上げを国に要求するでしょう。

そもそも手品にはタネがあります。普通に考えて車代は1000円くらい払うのが先進国の水準です。それを安くするには、何らかの見返り保護が必要だったのに、規制緩和すれば全てが良くなると、逆に台数を増やして、歩合を認めてきました。
本来、規制緩和して良くなるには、良くなるだけの理由(手品でいうタネ)があるのに、国交省は、普通のホウキで空が飛べるとでも思ったのでしょう。
まったく合理的理由も無く、規制緩和により、タクシー運転手と業界とお客が、みんな良くなると思ったのです。

また同じような例では、病気になった時掛る病院もそうですなぜ診療費総額の三割しか国民は負担しないで良いのでしょうか?残りは「健康保険」でカバーしているからです

では、タクシーの格安料金のカバーは???
それが規制緩和前の「需要過多、供給極小」という状態なのですお客さまにタクシーを多少は待って貰うことが格安の条件だったのです。

待つのが嫌で台数増えたほうが良いと言うのであれば、それなりのコスト増を消費者が負担する必要があるでしょう。


「規制は不要」との意見もあります。運ちゃんも別に今のままでもいいのですが、社会は「タクシー渋滞」「運転手に給料が少ないことによるサービスの低下」というデメリットを受け入れる必要があります。

これまで何もかも薔薇色のように良いことばかり言い続けてきた「規制緩和委員会」の無責任には驚きです。
運ちゃんは全ての規制緩和で、具体的に「何処を合理化できるから、そこがお客に反映されるから、お客様にメリットがある」との完結的な論理で以って検討して欲しいと思います。

「サービスと代償(対価)の問題」は資本主義社会の中で、もっとよく合理的に考えていく必要があると思います。


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昨日、某交通の運転手から、こんなことを聞きました。

運転手某
「いやー、来年から再規制になると、国交省はタクシー稼働率が低い会社の台数を減らすよう勧告するから、今のうちに稼働率実績を作らないと駄目らしいな。」

運ちゃん
「と言う事は、運転手の更なる募集をかけて、余っているタクシーに乗せて稼働率を向上させと言う事でしょうか?」

運転手某
「いや、これまでこの馬鹿な業界は、嘘ばかり付いてきたので、最近は求人広告出しても、条件の嘘がバレバレで人が集まらないらしいよ
だから、より人を集めるのに時間が掛る上に、俺俺詐欺の連中を凌ぐほどのうまい嘘のフレーズを考えて求人に出さないと、運転手は集まらないらしい。」

運ちゃん
「それじゃ、短期に稼働率の実績を上げるのは難しいですよね。特殊レンタカー業のタクシー業界ですから、台数を減らされることが一番困る。自由競争中なら、無駄なタクシー減らせれば{大歓迎}なんですけど、自由競争も何も、タクシー会社は単なるレンタカー屋ですからね。」

運転手某
「だからよ。会社は上手いこと考え出した。普通俺たち運転手は、20時間勤務で、一気に普通の仕事の人の二日分を働いて、次の日が休みだ。
だから、会社は、朝から夕方まで勤務したら一回営業所に戻るようにさせ、夕食後は別の空いているタクシーに乗り換えさせるんだよ!!!
こうすれば、稼働率は上がるだろ?
役所の馬鹿な連中には、運転手の勤務形態や習慣が解らないわけだから、空いているタクシーを例え短時間でも稼動させりゃ、稼働率はアップして、台数を減らす勧告をかわせるという寸法よ!
特殊レンタカー業界のタクシー業界に自由競争が効くと思っていた、何も解ってない国交省のやつらなど、煙に撒くのは朝飯前だよ。
まあだ、自由競争がタクシー事業者の自然淘汰を呼び起こすと信じている無知なやつ等が本当に多いね。」

運ちゃん
「なるほどね、そういうトリックで煙に巻いて、タクシー台数削減しないように手を打ちますか!後はゆっくりどうやったら新規の運転手を迎え入れるか、求人広告の新しい文句でも考えておけばいいですもんね。

★いやー、次から次へと減車したくないために数値のトリックを考え出しますね。
「タクシー運転手の給料」なども、一度支給して、あとで現金で会社に戻させるようなこともやってますから、国交省や、政治家の把握している「運転手の給料」は現実よりほど遠いくらいですからね。
ただ、運転手だけを苛める今の制度では、タクシー利用者がより低質なサービスしか受けられないのは確実です。
路上でお客が手を挙げても無視する運転手が多いですからね
それは、
どうせ、乗せても金にならない。会社の儲けの方が多いし、どうせ今月も手取りで13万円程度だから、乗せなくたって構わない。無視された奴のタクシーに対する不満が溜まった方が、いいんだい!手挙げのお客には乗車拒否は適応されないし、問題になったら、{気が付かなかった}の言い訳が通用する。裁判になったって、{本当に気が付いたか、気が付かなかったか}なんて、判断しようがないから無罪だ!ざまあみろ!」
と困ったことに、ひねくれた運転手が多くなったと感じますから、本当に前提条件を考えない「無知な規制緩和」の弊害は大きいですね。
日経新聞あたりは、まだ業界の特殊性に気が付かないようですから、一般のかたには、難しい問題と思います。
どうも、どうもお久しぶりです

いやー、最近は余りにも仕事とプライベートの状況が酷く、全然更新できませんでした。
タクシーは来年から「再規制」になりますが、増えすぎた台数は減る訳がありませんどこの世界に、タクシー会社という名の、実質レンタカー屋が、借し出す台数を自発的に減らすのでしょうか?
そんな馬鹿なレンタカー屋はないと思います。

今日も一生懸命に新聞求人欄、折込求人広告、ラジオなどで、
タクシーは稼げます。あなたもやりませんか?50万円以上可能です

と現実的に詐欺に近い宣伝を繰り広げて、新たな借主を探しているのです。

早くタクシー会社にレンタカー屋を辞めさせて、本当にタクシー業をさせない限り、お客さまへのメリットなど有るわけが無いのです。

なんだか、訳の分からない方がいらっしゃると思いますが、タクシー会社が本当に自由競争に基づく、タクシーサービスを展開しているとすると、次の現象が現れる筈です。

1、タクシー台数が急減して、無駄の無い台数のみになる。

2、ベテラン運転手ばかりで、新人が殆どいない状態になり、地理不案内など、プロとしてありえない運転手がいなくなる。

3、タクシーの関連日やお客様の誕生日などには、プレゼントなど配布される。

4、近いところでも、喜んで乗せるタクシーばかりになる。運転手は固定給なので、近いところでも遠い所でも、丁寧にサービスする。

5、タクシー事業のみならず、居酒屋なども経営して、「系列居酒屋店を3000円以上利用すると、帰りのタクシー30%引き」などのサービスができる。

などなど、上記のようなサービスが展開される筈です。

自由競争下では、お客を増やさないと会社は潰れるので、サービスが良くなるのです。
しかし、今のタクシー業界では、タクシーに乗ってくるお客は、会社にとっての客でなく、運転手個人の客であり、近いところだと運転手が会社へ収めるレンタル料の負担で生活できないので嫌なのです。(ワンメータ客だと時給300円程度の場合が多い)

ですから、自由競争の前提として、他の業界(自由競争している)と同様に経営者が人件費に責任を持つ「固定給」にしないと自由競争にならないのです。
何か有ると歩合を操作して、会社の取り分(運転手からのレンタル料)の確保だけすればいいから、別に「タクシーに乗ってくる客なんて、サービスしてもしなくても、同じだ。」となるのです。

ちなみに運賃の安いタクシー会社有りますが、それは会社の顧客サービスなんてものじゃなく、全部運転手の負担で、安いから「回数こなそう」と思っても、タクシーは、ある時間に、たった一組の客しか乗せられないので、また、世界一自動車の時速が遅い、渋滞・信号大国日本では、割に合わないのです。(回転が効かない)だから、安いタクシーは運転手が集まりにくいのです。

第一、スーパーや吉野家などは、大勢の客を一気に相手にでき、一分当たりに巨額の売り上げを上げられますが、タクシーは、たった一組の客しか乗せられないので無理なのです。目安ではワンメータ客を送ってから、戻るのに約15分は掛るのです

また、お客が多少増えても、売り上げに繋がらないのに、市場原理主義者は、
「サービスが良くなればお客は増える。」と単純、かつ教科書のように考えるので、困ります。

(彼らは全ての時間帯に均等にお客が増えると思っているのです。しかし実際は時合いがあり、お客が乗る時間と、乗らない時間のムラがある。しかも、お客が多いときにも、タクシーはワンミッションずつしか、捌けないから、たいした売り上げにならないそれに比べ吉野屋さんは、お昼の一時間で、何百人と客を捌けるので、薄利多売が成り立つが、タクシーは???市場原理主義者と言われる有識者の人は、所要時間と売り上げの関係が理解できていない人が多いです。)

★いやー、有識者ですら、コレですから、一般の方も全然わかって居ない方が殆どです。
「自由競争だから自然淘汰を待って」とか「お客が選ぶから、選ばれない会社は潰れる」
とか{自由競争の定法}がタクシーでも通じると信じちゃっているんですね。

確か学生の時の技術の時間で、車のエンジンの仕組みを学びました。そのメカニズムはエンジンルームが密閉されているから、爆発が起こるとシリンダーがピストンするというものですが、エンジンルームに穴が空いていたら、圧力が逃げてうまくピストンしない筈です。

それと同じように、タクシー業界を取り巻く事情も、「タクシー経営者が運転手(従業員)に過剰投資の結果を転嫁できる歩合給を維持している。また、仕組み的に薄利多売が効かない。」という条件を織り込んでいない、つまり自由競争エンジンルーム大穴が空いているのです。それでは理屈のように自由競争のシリンダーが動くわけがありません。

他の業界と同じように固定給にして、穴を塞がない限り、お客様サービスと言う自由競争のシリンダーは絶対に動かないでしょう。

知り合いの運転手Kは、「本当に世の中タクシー業界を理解できる人が少ないんだよなー、何でも単純に、他の業界の自由競争と同じだと思っている人ばかりだ渡る世間に鬼ばかりというけど、渡る世間に無知ばかりだ!!」といつもぼやいてます。
こんばんは、運ちゃんです。

最近、よくお客さんと商売の話とかなったりします。そこで決まって商売と自由競争の話になったりします。でも、商売といっても、お客のニーズが「ポジティブ需要」なのか、はたまた「ネガティブ需要」なのか、区別していないんですよね。

実はポジティブ需要も、ネガティブ需要も運ちゃんが勝手に作った造語でして、ポジティブ需要とは、お客さんが自発的に、それを目的にする需要のことで、ネガティブ需要とは、お客さんが已むを得ずに欲する需要を意味しています。

さて、このブログをお読みになっている方に考えていただきたいですが、下記の業態は、ポジティブ需要でしょうか?ネガティブ需要でしょうか?

ラーメン店 病院 宝飾品店 タクシー業 介護サービス業 百貨店 スポーツクラブ 家電販売店

答えは、
ポジティブ需要がラーメン、宝飾品店、百貨店、スポーツクラブ、家電販売店 
ネガティブ需要が残りの病院、タクシー業、介護サービス業など

これらでピンと来なかった方が多いと思いますが、例えばラーメンでお話しますと、まずいラーメン屋に行きたい人はいないし、「ラーメン食べたいな」思ったときは、うまいラーメン屋へ行きます。時にはタクシー乗ってでも行きます。
つまり、「うまいラーメン」を食べるという、ポジティブな需要なんです。自ら好んで求めているのです。

ところが、タクシーは?タクシー利用者は、タクシーに乗ることが目的で、タクシーに乗る人はいません。(一部マニアを除く)
みなさん仕方なく乗るのです。(時間を短縮する為、雨に濡れたくないため、歩きたくない為、バスが無い為など、、、。)
病院もそうです。病院が好きな人はいないです。病気が好きな人はいないです。でも、治すために仕方なく、時間を潰して受診するのです。
介護サービスもそうですね。健康体で自分で何でもできたら、必要がないですが、体が不自由なので、已むを得ずに受けるのです。

そして、ネガティブ需要というのは、已むを得ず選択する、また公共性の高い需要なので、ちゃんと利用者が低負担で利用できるように、いずれも国が上限料金設定に関与しています。
病院、タクシー、介護サービスなど)

ところが、このようなネガティブ需要の業種に、市場原理主義者が自由競争を持ち込むと、おかしなことになります

なぜなのか?

ネガティブ需要業種の場合、国が料金設定に関与しているので、その料金が妥当かどうか考えるときに、サービスを提供する従業員の収入を考えてやる必要があるのです。もし、従業員の収入を「勝手にやり繰りしろ!!」というのなら、上限料金を定めるべきではないのです多くの場合、国が料金を最初に決めた時に、消費者が低料金でサービスを受ける為に、既に人件費はギリギリに設定されているのですから、、、。

そういうわけで、自由競争にするというのなら、明らかに規制緩和前(自由競争前)よりも、料金が高くなって当然なのです。

これまでネガティブ需要は、已むをえない利用者が低料金で良質なサービスを受ける為に、わざと供給側の立場を考えて、各種規制をかけて供給をコントロールして来たのですから、、、。

ところが、ポジティブ需要の場合は、別に利用者がそのサービスを選ばなくてもいいわけでお店が潰れようと、どうなろうと、利用者にとっては影響が少ないのですだからその為に料金は自由に設定でき、サービス内容もまちまち。それに「嫌なら行かなければいい」という選択を利用者はできるのです。


そこを解ってない政治家が、ここ数年でネガティブ業種を自由化した上で、上限料金は維持して、上限料金認可制を維持した結果、「当然に割りに合わない」という状況が生まれてしまったのが現状です。
もし、割りに合わないのにやらせたらどうなるか?
廃業続出するか、もしくはタクシー業や介護サービス業のように従業員に転嫁するかでしょう。結果はやる気がなくなり、劣質なサービス提供か、人手不足に陥るのが関の山なのです。
そして廻りに廻って利用者が一番困るということになるのです

★今回のお話は難しかったと思います。しかし、今の現状ではネガティブ業種に自由化・規制緩和の問題が多いことが解っていただけると思います病院でも、個人開業医が多くなる一方で、大病院の勤務医が足りず、地方などは尚更足りないのです
タクシーも病院も介護サービスも、一定レベルの質的サービスを一定の料金で誰でも受けられないと意味が無いのです。
そこへ地域差がそれぞれ有りますから、ネガティブ業種は、人口に合わせた供給数を決めて国が規制管理したほうが、結果として利用者も安定的に継続的に一定の質的サービスを受けられることになるのです。
最近、タクシー業界では国土交通省の考えで「タクシー運転者登録制度」というものを導入しようとしています。

この制度の狙いは、去年の五月の衆議院国土交通委員会で、

悪質な経営者は増車した車を稼働させるために運転者の質を問わずに雇い入れており、運転者の登録制は、台数増を抑制し供給過剰状態を改善するものとして期待している」「サービス・安全は運転者の質にかかっているので、登録制度を実効あるものに

という見解で始りだしたものですが、運ちゃんにとっては

本当にもういい加減にしてくれ!業界の内情を知らないのに、またまた机上の理論で以って、うまくいくと考えないでくれ!」

との気持ちで一杯です。この制度は、運転手にとって、新たな負担になるだけで、台数減に効果無いどころか、またまた特殊レンタカー業界であるタクシー会社がタクシーを増やすお墨付きになってしまう恐れが高いからです

ちなみに、お役所の国土交通省は、タクシー運転手適性試験を実施して、合格者をタクシー運転手として登録しようというのですが、これまたお役所的な考えで、次の二点を同時に狙おうとするものです。

1、この制度により、タクシー会社が合格者を必要以上確保できないから、タクシーが減るはずだ。

2、地理不案内の苦情があり、また接客サービスが悪い運転手がいるから、試験でレベルアップを計れるはずだ。

と一石二鳥を得ようとしてますが、まったく見当違いの結果になるでしょう。「二兎追う者は一兎も得ず」という諺がピッタリくるような、まさに「絵に描いた餅」です。

この試験はタクシー運転手にとって、死活問題になりますから、一生懸命勉強して、現存運転手数くらいの合格者は出るでしょう。これは少なくすると今度はお客さんのほうが、駅で長時間待たないといけないので、不満が出ます。
そして、もし受からなかった運転手は
何も考えずに規制緩和を決めた自民党と、それ行け!とばかりに台数増やしたタクシー会社は、何もペナルティがなく、よりによってまた運転手という力のない者が、何故かしら責任を取らされる。これまた運転手への当てツケだ。」
との非難が出ます。

おまけに態度の悪い運転手がどうのこうのというのは、まったく可笑しいですが、お役人は、状況を知らないのです。

これまで態度の悪い運転手が多いのは、
こんなんじゃ、割りに合わない。小学生のお駄賃並みで運転させるなんてふざけている。(一時間待ちワンメータ客で時給約300円になる時など)」
という感情から出ているものだと思います。
ここを改善しないでは、仮に態度の悪い運転手を辞めさせたとしても、後から新規に入った運転手も、同じように悪い態度の運転手になっていくシステムなのです。原因を取り除かない限り、どんどん複製されていくようなものです。

また、この制度を導入しようとする、まったく無駄な会議に、皆さんの税金が使われることになります
「あんたら何やってんの?余計なことしないで良いよ。税金がもったいないよ。」といいたくなるような会議をやることで、彼らは仕事をしているつもりなのでしょう。

★いやー、このタクシー問題を解決するのは、運転手の歩合給を止め、固定給にするだけのことなのに、諸悪の根源であり、タクシー会社の過剰投資の根源である、歩合給にこだわる理由が解りません。
結局彼らは、歩合給だけは手を付けたくないのでしょう。それは「彼らの利権を生む源泉なので、絶対に変えたくない」と理解すると、納得できる気がします。

前にもお話したように、「お褒めと苦情の電話を受ける運転手は同じ 」なのです。
いい運転手も態度の悪い運転手も表裏一体。歩合給の世界を生き残る為に、しかたなく、そうやっている運転手もいるのです。
こんな現実は、衆議院国土交通委員会の先生方には、夢にも知らないでしょうから、いつも頓珍漢な対策を練ってしまうことに繋がっていると思います。

※「お褒めと苦情の電話を受ける運転手は同じ」はリンクしてますので、該当記事に飛びます。
いやー、運ちゃんです。

最近ラジオとか、タクシーでの勤務中に聞いてますと、何とタクシーの事故が多いこと毎朝の恒例のように起こっています

そこで国土交通省が、またまた業界の実態を無視した指導を強化してきました

それは「休憩時間がちゃんと取れているか、監視体制の強化」です。

普通の人の考えでは、「休憩時間をしっかり取ることが、事故発生数を抑えることになる」と考えます。ところが実際は、

「タクシー運転手にとっては、休憩時間などを管理されて、しっかり休憩取らされると事故が急増する」という事態になります。「ありえない」と思われる方も居るかも知れませんが、何しろ、この業界は非常に特殊です。

それは何故か?

タクシー運転手は完全歩合給で、その売り上げは、客数とタクシーの台数、その地域の車の平均時速とタクシー料金、売り上げに対する歩合率に左右されます。
つまり、上記条件での最大売り上げ金額は、決まっているのです

それなのに政府が決めた規制緩和で、タクシー台数の増加を認めました。タクシー会社は、運転手を客と見立ててタクシーという道具を貸す、特殊レンタカー屋ですから、どんどん貸したがるので、タクシー台数と運転手は、乗客需給を超えて増加しました。

今では一時間待ちが当たり前で、ワンメータ客が当たり前。結果時給300円ほどになることも多いのです。ですから、休憩時間削ってでも、回数をこなし、また回数をこなすほど、長距離客に当たる確率が高くなるので、休憩が取れない奴隷のように頑張るしかないのです

そこで国土交通省に「休憩時間を管理され、強制的に取る」ようにされれば
なけなしですが、運転手の売り上げが減り、不運にも時給300円だったときの穴埋めすらできなくなります。

その結果、
黄色信号などでも無理して進行しよう!通常のスピードをウンと上げよう!歩行者の横断なんて無視!遅い車をあおれ(特に女性運転の車や年寄りの車)!

なんてことになり、また接客サービスも

近い客なんて、尚更割に合わないから、嫌な顔しよう!(嫌な顔だと乗車拒否ではないので、合法的だと思っている運転手は多いです。それに仮に苦情が入っても、「嫌な顔って主観じゃないのか?俺の顔が悪いから嫌な顔したとか言うのだろう?人権侵害だ!」と言い訳する運転手もいます。もっとも普通の顔が不機嫌に見える運転手もいるわけなので、会社も国土交通省の苦情受付も何ともしがたいです。)

このような、いつも運転手に皺寄せがくるネガティブな渦の中で、事故やサービスの低下が多発せざるを得ないのです。

★いやー、運転手だって、当然の休憩を取りたいのは山々なんですが、休憩をとると損するような歩合給制度ですので、取れないのが実情です。
決められた休憩時間は20時間連続勤務で3時間ですが、その3時間を休憩時間取らずにやるか、やらないかで一ヶ月の売り上げが随分変わってきます。

休憩時間取らないで仕事しても手取り15万円/月ほどですから、通常の人なら、それ以上給料が少なくなるのには耐えられないと思います。ですから、これまで休憩を取らずに取ったように装って、勤務を続けざるを得なかったのです。

そのような悪環境を整えたのが国土交通省ですし、本当に彼らにとっては、「他人事」で、彼らは固定給ですから、歩合給というものが、体感的に解らないのですね

しかも、このような歩合給という休憩時間も取れない制度を維持することで、タクシー業界と、その利権のある政治家の先生たちが儲かり、乗客の安全は低下し続けるという、社会の正直者が馬鹿を見るような矛盾が、ここでも繰り返されているのです


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HN:
タクシー運ちゃん
性別:
男性
職業:
タクシードライバー
趣味:
投資・将棋
自己紹介:
暢気なタクシー運転手。運転手やっていて色々とお客さんに教えてもらったことや、感じたことをカキコします。
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