第３３話 チョロＱ売り

タクシー業界の話が立て続きましたが、今回もＫ中央交通という上場会社の、連結子会社Ｋハイヤーのタクシー運転手の話を取り上げたいと思います。
私（運ちゃん）とＫハイヤーのタクシー運転手Ｈとは、以前から、個人的な付き合いもあり、営業地域が違えども、同じタクシードライバーなので、いろいろと話したりする機会があります。
数年前のことです。

運転手Ｈ「いやー、参ったよ。今度会社が、自社タクシーを模したチョロＱなんてつくりやがってさぁ、それを運転手に「お客さんに売って来い！！」って、命令されてさぁ、こんなもん売れるもんじゃねえよ。」

私（運ちゃん）「ええっ、チョロＱなんて売らされるの？」

運転手Ｈ「そうなんだよ。しかもノルマがあってさぁ、強制されているんだよ。」

私（運ちゃん）「うわぁ、大変だ。でも、売ろうたって、売れないんじゃないの？」

運転手Ｈ「だから、会社はチョロＱのノルマ分は、運転手の給料から強制的に天引きしているんだよ！！酷いと思わない？女性の主婦ドライバーなんて、売れないから、もうあきらめて、「自分の子供のおもちゃにするしかない」とか言っていたよ。」

運転手Ｈ「「大手のタクシー会社はえげつないよね。無理やり会社の都合を運転手個人に押し付ける。だから結構これを嫌って、中小タクシー会社に人が流れるんだよね。新人に二種免許取らすのは大手で、やがて大手を嫌って中小タクシー会社へと運転手の流れができて行き、全体のタクシーが増加するという業界ぐるみの供給過剰社会ができてくる。しかもちゃっかり、タクシー会社は儲けて、運転手だけに皺寄せが行っているのに、「タクシー業界は過当競争で大変なんです。」と問題のすり替えまでやっている。おまけに労働者団体の全自交は、その片棒を担いでいるから、運転手の味方でないし、本当に我慢ならねえけど、他に行く所ないしな～。」

私（運ちゃん）「・・・・・・・・・。」

★そーなんですよね。結構タクシー業界は問題をすりかえて、固定給しか知らない一般の人を誤魔化している所が確かにあります。本当に業界が苦しければ、一台あたりの効率を高める為に、駅に一時間もタクシーが並ぶほど、無駄な過剰投資はしませんからね。
それにしてもチョロＱの件でも、タクシー会社の運転手に対しての意識の程が解りますし、タクシー台数と運転手増やしすぎたから、最低賃金割っている運転手でてきたから、今年からタクシー料金値上げするとは、なんとも消費者を馬鹿にした話だと感じるのは、運ちゃんだけでしょうか？
ここをお読みの方は、もしかしたら、先ほどのチョロＱ保持者の方がいらっしゃるかもしれませんね。p(^-^)q